やね屋だから

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←社員旅行で行った【愛・地球博】
の観覧車の最上部より撮影

私は高いところがきらいです。

やね屋ですけど。だから私は登らずに、
職人さんに登ってもらう指示をだす側で仕事をしています・・・。

左の写真は、以前に、社員・職人さんとみんなで愛・地球博に行った時の、観覧車からの写真。
観覧車に乗り込み、徐々に地上から離れていくと怖いものですよね。
しばらくすれば、だんだんそんな恐怖にも慣れてきますけど、頂上付近に上がる時には、
 高所の恐怖感が再び襲ってきます。なるべく下を見ないようにしよう。
みんなと会話を楽しんで怖さをまぎわらせよう。右往左往してると、向かいに座る、
この道30年のベテランやね屋さんは平然としている人ので聞いてみました。
「いやあ高いですよねー。怖くて下なんか見れない。怖くないんですか?」と聞くと、
「全然怖くないよ。観覧車に扉が付いてなくても平気だよ」と返答が。
扉がないところを想像しただけでも怖いのに、地上に戻っても、それを想像してまたビビッて・・・。

慣れなんでしょうかね。前に工務店の方から言われた事があります。
「お宅の社長はやっぱり“やね屋”だねー。こないだ現場調査で、2階の屋根に上がったとき、
みんなは腰が引けちゃって、這うようにゆっくりゆっくり歩いたのに、
お宅の社長は元気にサクサク歩いてたよー」

高所作業は、危険な作業です。

 熟練度もさることながら、常に緊張感を保たなければ商売になりません。
高いだけではなく、屋根には勾配があります。坂道とは比較にならない程の、急な勾配です。
すべりP1010394台を想像してもらえればわかると思います。すべり台の真ん中で、すべらないようにこらえながら、
屋根を「葺く」わけですから、けっこう大変です。

←真夏の屋根の上は、本当に暑い!

バランスを保つ為に、 体中の筋肉は常に重心を探す感覚です。ゆえに最も負担がかかるのが、腰。 やね屋さんは腰痛との戦いにもなるわけです。また、足の裏には“やね屋ダコ” が出来ます。普通の人は見たことのないような「タコ」が足の裏に出来ます。
常に急坂に逆らっている足ですから、自然と出来上がってしまうのでしょうね。

台風の季節や、大雨など、「はしごをのばせば、俺にだって屋根や雨樋くらい治せる」、
と思ってしまいがちなものですが、熟練した職人でなければ、本当に危険ですよ。
気になる事や補修の際は、自分では登らずに、熟練した職人さんに見てもらうことが、何よりだと思います。
やね屋だから大丈夫です。
見えないところはデジカメで撮影してもらったりしてみたらどうでしょう。
依頼する側も、
依頼される側も、油断なきが一番だと思いますよ。

ではまた。

ふるさわとしのり